キャンピングカー用の装備の定番であるシンクについて、以下のように思っている方も多いと思います。
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- キャンピングカーと言ったらシンクでしょ!
- 車にシンクあったら便利だよね!
- キャンプで気軽に快適に手を洗えるって最高!
そんな方々に対して、車中泊用シンクのリアルをお伝えします。
車中泊用のシンクを自作した筆者が実際の使用感や導入することのメリットデメリット、さらには作り方まで詳しく解説していこうと思います。
今回は長くなってしまいそうなので、前編(使用感、導入のメリットデメリット)と後編(シンクの作り方)に分けて解説していこうと思います。
サクッと読むことができるようにしますので、導入を検討している方はぜひ一度読んでいただけますと幸いです!
キャンピングカーの記事を読むのが初めての方でも読みやすい記事にしますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
DIY初心者の方でもわかりやすく解説していく予定なので、ぜひ最後まで読んでみてください!
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実際の使用感
ポンプの力
実際に作ったシンクは上記の画像のものになります!見た目は結構いい感じにできたと思っています。
ただ、筆者が選んだポンプが安物だったからというのもあると思うのですが、充電式の電動ポンプの力が予想以上に弱かったです。
もちろん吸い上げることができないわけではないのですが、本当にチョロチョロとしか水が出てこず、手やお皿を洗う際に非常に洗いにくいという状況でした。
手はまだ柔軟に動かせるので洗えないこともないのですが、少し大きなお皿になると洗うのが非常に大変です…
形によっては水が届かずなかなか洗い流すことができなかったり、シンクの中心で洗うことができないので、跳ねた水で車内が汚れたりといったことが発生しました。
車内に水が飛び散るという点についてはポンプの力が強くなったとしても発生すると思いますので、それを嫌うと意外と使用用途が限られてしまいます。結果、あまり使うことのない機能になりかねないなと実感しました。
頻繁にキャンプや車中泊をするわけではない筆者としては常時載せておくのは邪魔な存在になってしまっています。
綺麗な水、汚水の管理
筆者が作ったシンクの仕組みとしては
- 綺麗な水のタンクから水を吸い上げる
- 吸い上げた水を使って手やお皿などを洗う
- 洗った水(汚水)は汚水用のタンクに流れていく
といった感じになります。
もちろん汚水を垂れ流すわけにはいかないのでこうなっているのですが、一々新しい水を汲みに行ったり、汚水タンクの水を捨ててタンクを洗ったりと準備や片付けが意外と大変です。
また、移動をする際はもちろん車を走らせることになりますが、車は意外と揺れます(ハイエースなどの大きな車はなおさらです)
揺れると当然ですが、しっかり密閉していないと水がこぼれるんですね。
「汚水は嫌だけど、新しい水なら多少こぼれても大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、実はそんなことはなくて、夏にこぼれたまま放置しているとカビます。
筆者も最初は少しくらい大丈夫だろと高を括っていたのですが、確認したところカビが発生していました。
水を汲み上げる関係上、空気の抜ける穴は必ず必要となりますので、かなりしっかりとこぼれないように工夫してあげないとカビが発生します…意外とシビアです。
置き場所
最後にちょっと困ったのが置き場所です。タンクの要領にもよりますが、思ったよりもシンクは場所を取ります。
そんなに頻繁に使う装備でもないですし、いざというときに使えるように水を貯めたタンクを常備しておくだけの方がいいのではないかと思うくらい場所取るな〜って思っていました。
これは筆者が作ったシンクが少し大きすぎたという問題もあるので、もっとコンパクトに作ればもしかしたら違ったかもしれません。
結論
最後に結論ですが、筆者はこの装備を…
外しました
さすがに不満点がかなりありましたので、外すことになってしまいました。
ただ、もう少しコンパクトにすれば配置しやすくはなると思いますので、絶賛改良中という形になります。
メリット
使用感の章で悪いことばかり書いてしまったので、メリットがないように感じるかもしれませんがもちろんメリットはあります。
具体的には以下になります。
- 気軽に水を使用できる
- 見た目がキャンピングカーらしくなる
- 褒められる
気軽に水が使用できる
一番のメリットはこちらになると思います。
タンクだけを搭載している場合、当然ですが車内で使用することはできないので必ず一度外に出る必要があります。
また、手を洗うくらいだったら許容されるかもしれませんが、汚水を垂れ流すことになるので、気軽に駐車場やキャンプ場で使用することはできないと思います。しっかりと排水できる場所での使用に限られてしまうというところですね。
その点シンクを実装していれば、汚水は汚水タンクに溜まりますので、特に場所を気にすることなく使用して、排水できる場所が見つかった際にまとめて捨てることができます。
電動ポンプを実装していれば、ボタン一つで水が出てくるので、重たいタンクを持つ必要もありません。
これらは大きなメリットと言えると思います。
見た目・褒められる
二つ目、三つ目のメリットですが、まずシンクを実装するとキャンピングカー感がとっても出ます。
ベットや収納は一般的な車でもフルフラットにできたり、ちょっとした棚を置いたりすることでキャンピングカーでなくても似たようなことができますが、シンクはキャンピングカーにしかない装備になると思います。
そのため、シンク一つあるだけでキャンピングカー感がとても出ます。
また人に見せる機会があった際にキャンピングカー感があるなって結構褒められます。
筆者もシンクを乗せていた時は目立つ装備なのかよく褒めていただきました。
1つ目のメリットと比べると機能には関係なく小さいメリットになるかもしれませんが、見た目を重視する方にとっては良い点になるのではないでしょうか。
メリットとしてはこんな感じになります。
デメリット
デメリットについては使用感の部分でほとんどお話しさせていただいたので、簡単に説明することにします。
箇条書きでまとめると…
- ポンプの力が弱い
- 水の管理が面倒
- 意外と邪魔
こんな感じになるかと思います。
もちろん人によっては面倒に感じなかったり、置き場所にも困らないといったこともあるかと思います。
また、ポンプについてももっと良いポンプを購入すれば力も出ると思いますので、全員に当てはまるデメリットではないと思います。
あくまで、筆者が実際にしようしていて感じたことになりますので、参考までにとしていただけますと幸いです。
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まとめ
今回は車中泊用のシンクを導入した筆者が感じた実際の使用感と筆者が思うシンク導入のメリットデメリットについて解説しました。
記事の内容をまとめると…
ポイント
- シンク実装は憧れだが、意外と使用感は良くない
- 一番のメリットは水を気軽に使用できること
- デメリットもあるが、人によっては気にならないかも
といった感じになると思います!
どちらかというと否定的な話の方が多くてシンクを導入したいと考えている人にとっては辛い記事になってしまったかもしれませんが、筆者の感じた現実を記事にさせていただきました。
何度かお伝えしていますが、感じ方に個人差はあると思いますので、参考程度にしていただけますと幸いです。
後編では筆者が作ったシンクについて解説させていただきますので、良ければ反面教師にしていただいて、より良いシンクを作るために参考にしていたくれると嬉しいです!
そんな感じで前編については以上になります。
今回の記事以外にもキャンピングカー製作の過程や知識、実体験などの記事をたくさん作成していく予定です。
もし良かったら他の記事も見てみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!