丸ノコを手に入れた、もしくは購入を検討している方々は以下のような疑問を持っているのではないでしょうか?
はてな
- 丸ノコって危険なの?
- キックバックってなに?
- 死亡事例もあるって本当?
丸ノコは非常に便利な半面、大変危険を伴う工具です。
危険性について調べると、真っ先に出てくるのがキックバックという現象ではないでしょうか?
キックバックにより、身体の一部を丸ノコで切ってしまい、死亡してしまった事例もあります。
今回はそんなキックバックという現象にフォーカスを当てて解説をしていこうと思います。
そもそもキックバックとはなにか、から、キックバックを防止する方法まで幅広く解説していきます!
100%キックバックを防ぐことはできませんが、対策をすることで安全に使用することができますので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
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キックバックとは
キックバックが超危険ということはわかったと思うのですが、そもそもキックバックがどのような現象かイメージできていない方もいるのではないでしょうか?
この章では「キックバックとはなんぞや」を含めて、以下の内容を解説します。
- キックバックとはどんな現象なのか
- 主な発生原因
- 事故事例
「もう知ってるよ〜」という方はこの章は飛ばしてもらっても大丈夫です。
それでは解説していきます。
そもそもキックバックとはどんな現象なのか
簡単に言うと、高速で刃が回転している丸ノコが後ろに吹っ飛んでくる現象のことです。
現象をイメージしてみてください。とっても怖いですよね。(ToT)
丸ノコを使用しているとそんな怖い現象が発生する可能性があります。
なんなら危険な使用方法で使っている場合、頻繁に発生する可能性もあります。
非常に危ない現象ですので、発生原因と対策方法をしっかりと学んで、事故を防ぎましょう。
主な発生原因
それでは「なぜキックバックが発生してしまうのか?」について解説します。
高速で回転する刃が木材に引っかかって動かなくなった際に、反動で丸ノコが後ろに押し出されます。
回転を止めるには回転する力を何処かに逃してあげる必要があります。
ただ、木材に引っかかった場合、力の逃げ場がありません。
ないというか、丸ノコを真後ろに吹っ飛ばず力を持って、回転する力と相殺することになります。
なので、丸ノコが後ろに吹っ飛んでくるんですね。
これがキックバックの発生原因です。
木材が引っかかる原因としては、以下のようなものがあります。
ポイント
- 無理やり曲げて切ろうとした
- 硬い、分厚い木材を切ろうとした
- 極端に沿った木材を切ろうとした
- 切った後の木材が落ちる方向を間違えた
こんな感じです。
詳しくは防止方法の章で解説しますね!
事故事例
冒頭で死亡事例があるというお話をさせていただきました。
その事例ではキックバックにより、丸ノコが太ももなどの太い血管を切ってしまい、失血多量で亡くなってしまったという事例になります。
亡くなるまでいかなくても手の指を欠損してしまったりだとか、身体の一部に裂傷を負ってしまうという事故が発生しています。
怖い話で申し訳ないですが、使用する際は細心の注意を払ってほしいので、あえて解説しました。
ちなみに丸ノコ自体は全く悪いものではなく、素早く正確に材を切断することができる非常に便利な道具です。
良い点もあれば負の点ももちろんあるという感じですね。
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キックバックの防止方法
前章では少し怖いお話をさせていただきました。
ここからはそんな怖い現象を「発生させない」、「発生しても大丈夫なように使用する」方法を解説します!
「発生しても」という部分に怖さを感じた方、申し訳ありません。
最初に言っておきます。
キックバックを100%防ぐことはできません
発生確率を下げることはもちろんできますが、どれだけ対策を行っても発生してしまうことはあります。
なので、「発生しても大丈夫なように使用する」というのも重要になります。
ちなみに卓上丸ノコであれば、キックバックが発生しても比較的安全です。
それでは解説していきます!
安全装置の付いた丸ノコを使用する
現在市販されている丸ノコであればよっぽど大丈夫だと思いますが、安全カバーやブレーキといった安全装置がしっかりと付いている丸ノコを選択するようにしてください。
安全カバーやブレーキでキックバックに対応できるかというと微妙な感じもしますが、ないよりは絶対にいいです。
例えば以下の丸ノコは安全カバーもブレーキも付いています。
(筆者がメインで使用している丸ノコです)
筆者は付属のチップソーから以下のチップソーに変更して使用しています。
立ち位置
丸ノコの真後ろには絶対に立たないようにしましょう。
画像のように少し横に逸れた位置で使用してください。
これはキックバックがもし発生してしまっても丸ノコが自分に接触しないようにするための対策になります。
丸ノコの通り道を作ってあげるようなイメージですね。
そうしておけばキックバックが発生しても怪我をする可能性が低くなります。
安定した場所&力の入れやすい姿勢で作業する
作業台などを使用して、必ず安定した場所で力の入れやすい姿勢で作業を行ってください。
座って切るなんてことをしては絶対にいけません。
ご自身の一番力の入れやすい高さに作業台を調整して、使用するようにしてください。
また、丸ノコは必ずしっかりと持って作業をしてください。
キックバックが発生したとしてもしっかり持っておくことで意外と耐えられる事があるそうです。
ガイドを必ず使用し、まっすぐ切る
必ずガイドを使用して、まっすぐと切るようにしてください。
少し墨からズレてしまったからといって切りながら戻す(無理やり曲げて切る)ようなことをしてはいけません。
ノコ刃と木材との摩擦が大きくなってキックバックが発生します。
ガイドも使用を怠るとまっすぐ切れない原因になり、無意識にノコ刃を曲げてしまうということもあります。
キックバックを発生させないためにも、ガイドは必ず使用するようにしましょう。
材はしっかり固定する
材が簡単に動くような状態だと、これまたまっすぐ切れない原因になります。
必ずクランプや万力でしっかり固定した上で丸ノコを使用するようにしましょう。
刃を出しすぎない
ノコ刃の出しすぎは不要な摩擦を増やしてしまう原因になります。
摩擦が増えるとキックバックの原因にもなりますし、刃が出すぎていると単純に危険です。
基本的には切断する材の厚さ+5〜10mm程度が推奨されています。
厚すぎる材の切断は注意
ノコ刃を全部出し切っても切断できないような厚い材の切断には注意しましょう。
全部刃を出しても切れないということは相当な摩擦が発生することになります。
一気に切ろうとせず、少しずつ刃を出していって切るようにしたほうが安全です。
また、硬い材など木材の種類によっては同じ厚みでも切りづらいことがあります。
少しでも切りづらさを感じたら無理に切ろうとせず、ノコ刃の出し具合を調整して切断するようにしましょう。
切断した材の落ちる方向に注意
切断した材は必ず外側に落ちるように位置決めをしてください。
画像を見てもらえるとわかりやすいと思いますが、材の落ちる方向が内側だと、丸ノコが引っかかってキックバックが発生する可能性が高まります。
当て板やスタイロフォームを下に敷いて、材が外側にも内側にも落ちないようにして切断するのもおすすめの方法です。
その際は当て板をすべて切ってしまわないように切り込み具合の調整を気をつけてください。
また極端に反った材を切る場合も注意してください。
丸まっている側(木裏)を下にして切断しないと、丸ノコが引っかかる可能性が高くなります。
どうしても木材は少し反ってしまうので注意するようにしましょう。
焦らない
丸ノコを使うときは絶対に焦らず、落ち着いて作業をするようにしましょう。
急いでいるからといって無理に丸ノコを押してはいけません。
切断能力以上に力が加わると木材に引っかかる原因になり、キックバックの発生確率が高くなります。
思ったよりも力を入れなくても丸ノコが木材を切断してくれます。
焦らずゆっくりと丸ノコに力を加えるようにしてください。
それでも切断ができず、切断面が焦げてしまうといったことがあれば、それはチップソーの寿命になりますので、チップソーを交換しましょう。
最大回転数になってから切り始める
木材に刃を当てた状態で電源を入れたり、回転が安定する前に切断を開始してしまうのは大変危険なので注意しましょう。
切断面が荒くなる原因になったり、キックバックが発生してしまう原因にもなります。
焦らず、回転が安定してから切断を始めるようにしましょう。
定期的なメンテナンス
チップソーの切れ味はどうか、緩んでいるボルトはないかなど定期的に確認するようにしましょう。
特にチップソーの切れ味が落ちてきていると木材に引っかかる可能性が高くなります。
切れ味が悪くなると切断時の音も高くなる傾向にあると聞きます。
欠けている部分がないかなどもしっかり確認して、常に切れ味のいい状態を保つようにしましょう。
かなり多かったと思いますが、キックバックの対策ポイントとしては以上になります。
これ以外にもキックバックを起こさないという意識も大切になります。
気をつけていれば自然と知識も身についていきますので、常に意識は高く持つようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
注意するポイントが多くて頭に入らなかった方もいると思いますが、何度も読んで無意識下でもできるくらいにしておきましょう。
ちょっとしたミスで大きな怪我に繋がる危険性のある工具です。
使用には細心の注意を払ってくださいね。
ということで再度おさらいです。
注意ポイント
- 安全装置の付いた丸ノコを使用する
- 立ち位置
- 安定した場所&力の入れやすい姿勢で作業する
- ガイドを使用し、まっすぐ切る
- 材はしっかり固定する
- 刃を出しすぎない
- 厚すぎる材の切断は注意
- 切断した材の落ちる方向に注意
- 焦らない
- 最大回転数になってから切り始める
- 定期的なメンテナンス
以上になります!
しっかりと注意して安全で楽しいDIYライフを送りましょう!
ということで本日は以上になります。
他にも工具の使い方や安全対策、DIYで作成したものやキャンピングカー製作など様々な記事を配信しています。
良かったら他の記事も読んでみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。