皆さんは車を擦ってガリ傷を作ってしまったことはありますか?
おそらくこの記事を読んでいる方はガリ傷を作ってしまった、もしくは身近な人が作ってしまって修理を依頼されたという方がほとんどだと思います。
ガリ傷を業者に頼むべきか自分で修理するか、はたまた放置するのか悩んでいるのではないでしょうか。
そんな方々に対して、ガリ傷を放置してしまうとどんなことが発生するのかであったり、修理の方法、さらにはDIYでリペアする方法まで徹底解説します!
車のガリ傷に困っている方にとって参考になるお話ばかりだと思いますので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです!
それでは解説していきます。
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ガリ傷は放置してもOK?
結論からお伝えします。
ガリ傷は絶対に放置してはいけません!
特にガリ傷によって塗装を貫通して鉄板が見えている場合は要注意です。
塗装というのは鉄が錆びないための防腐剤の役割も持っています。
そのため、塗装が剝がれてしまうとその部分から錆が進行し、最悪の場合、穴が開いてボロボロになってしまいます。
一旦錆が進行するとそこからどんどんと広がっていき、すぐに修理を行えば問題なかった部分も錆に侵されることになります。
サビる前に修理をするのと、サビた後に修理をするのでは手間や費用も段違いですので、ガリ傷は放置せず、必ず修理をするようにしましょう。
修理の方法
今回の記事のメインはDIYによるガリ傷の補修作業ですが、DIY以外にも修理方法はありますので簡単に解説します。
具体的には下記が挙げられます。
- ディーラー
- 板金屋
- カーショップ
- ガソリンスタンド
- DIY
それぞれ簡単に解説します。
ディーラー
車の製造を行っているメーカーの正規代理店になりますので、車の修理方法についても熟知しています。
修理依頼をすれば、完璧な状態にして車が返却されることと思われます。
ただし、完璧を求めすぎるあまり、修理費用が高くなる傾向があります。
例えば、ユーザーとしてはサビが進行しない程度にちょこっと直してもらいたいだけのところが、ディーラーとしてはパーツを新品に交換することを提案するといったケースです。
ディーラーとしては完璧な修理を行いたいがために、ユーザーが求めるもの以上の対応を行う感じですね。
メーカー世紀の代理店として、中途半端な状態にしてクレームが出ても困るので、このような対応になるんだと思います。
板金屋
車の板金塗装を専門に行う業者です。
ディーラーと比べて柔軟な対応にも応えてくれますし、価格も比較的安価になりやすいです。
ただし、店舗によって技術力が異なるため、お店選びを慎重に行う必要があります。
中には修理を行ったように見せかけて、杜撰な対応をされるケースもありますので、注意が必要です。
カーショップ
カーショップでもガリ傷の修理依頼を受けている店舗があります。
価格も比較的リーズナブルですが、対応範囲が限られていたり、板金塗装に特化しているわけではないため、技術力も高くはないことを理解する必要があります。
傷の程度によっては依頼を断られることもあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも修理依頼を受け付けている店舗があります。
ただし、カーショップと同様で対応範囲が限られていたり、板金塗装に特化しているわけではないので、注意が必要です。
DIY
価格としては一番安価です。
自分で対応をするので、車を預ける必要はなく、日程調整なども必要ありません。
ただし、最も注意しなければならない点があります。
それは技術力です。
しっかり調べて対応を行ったとしても、プロとは雲泥の差がある仕上がりになります。
見た目の部分だけに目が行きがちですが、しっかり錆止めができているかについても素人目ではわからないケースが多いと思います。
傷がひどい場合は無理せず、業者に依頼することをおすすめします。
DIYでの修理方法
ここからは簡単な傷をDIYで修理する方法について解説します。
今回題材にした車両は筆者所有のものとなります。
正直なところ業者に依頼したほうが良いレベルだとは思いますので、この車より酷かったら業者、この車よりマシな方であればDIYと考えてもらうと良いと思います。
※DIYで修理を行う方は自己責任でお願いします。
それでは修理方法を解説していきます。
修理箇所を洗う
まずは患部を軽く洗います。
汚れがあるとこの後の作業でボディに新たな傷を作ってしまう可能性があるため、綺麗にしておく必要があります。
車用のスポンジを使う際は、ガリ傷によってスポンジ自体も痛む可能性があるため注意してください。
もちろん洗った後は水気を取ることも重要です。
耐水ペーパーで削る
続いてペーパーを使って削っていきます。
削りたい箇所以外はマスキングテープで覆うことも忘れないでください。
具体的には「180番」⇒「320番」⇒「600番」の順で削っていきます。
傷の大小によっては「180番」だと粗すぎる可能性もあるため、番手は傷に応じて調整してください。
粗すぎても余計な傷を作ってしまいますが、逆に細かすぎても時間がかかります。
初めから最適な番手は選べないので、やりながら調整すれば問題ないです。
コンパウンドで磨く
さらにコンパウンドで磨いてみました。
小さな傷であればこれだけで傷が目立たなくなったりもします。
筆者の車くらいの傷だと意味があったのか微妙なため、この工程は飛ばしても良いと思います。
脱脂する
タッチアップペンのノリをよくするため、脱脂をしてください。
コーティングなどが残っているとせっかくタッチアップペンで傷を目立たなくしても、塗ったものが剥がれてきてしまう可能性があります。
やるのとやらないので大きく変わってくるので、脱脂は必ず行うようにしましょう。
タッチアップペンで塗る
ついにタッチアップペンで塗装していきます。
注意点としては1度に塗りすぎないようにしましょう。
重ね塗りする場合はある程度乾いてから塗るようにした方が良いです。
焦らずじっくり時間をかけて補修することを心がけましょう。
1週間程度乾かして削る
タッチアップペンが完全に乾燥するには1週間程度必要だと言われています。
完全乾燥してから耐水ペーパーの1000番を用いて削ります。
この際、削りすぎると鉄板が出てきてしまうため、軽く削ってなめらかにする程度にするようにしてください。
ちなみに筆者の場合はさらに削るとヤバそうだったので、ちょっとだけ削ってやめました…
この工程は仕上がりをきれいにするための作業になりますので、無理に行う必要はありません。
傷が目立たなくなって満足であれば省いても大丈夫です。
以上がタッチアップペンを用いたガリ傷の補修方法になります。
番外編(未塗装樹脂パーツ)
続いて番外編として未塗装樹脂パーツのガリ傷補修です。
未塗装樹脂は削ると白くなって余計目立ってしまうので、注意が必要です。
白化をある程度防ぐこともできるのでその方法をお伝えします。
こちらも完全に自己責任となるため、ご注意ください。
洗う
通常のガリ傷補修と同様にまずは患部を洗います。
理由としては通常のガリ傷補修と同様のため、割愛します。
削る
患部を綺麗にしたら耐水ペーパーを用いて削っていきます。
「320番」⇒「600番」⇒「1000番」で削りました。
正直合っているのか不安でしたが、ある程度良い感じには削れたと思います。
もっと細かいので削って綺麗にするのも手でしたが、かなり白くなったので怖くてこれ以上削れませんでした…
ヒートガン
白化した部分をヒートガンで温めます。
ドライヤーでもできるかもしれませんが、火力不足になることが想定されるため、ヒートガンがおすすめです。
熱することで白かった部分が黒くなりました。
それでも他の部分よりは白いので、多少目立たなくなったかなくらいの仕上がりです。
たくさん熱したから黒くなるわけではないので、ほどほどでやめるようにしましょう。
ということで仕上がりはこんな感じです。
これでも良いと思った方はやってみてください。
また、黒樹脂復活コートも試してみましたが、あまり変わりませんでした。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はガリ傷の補修と未塗装樹脂パーツのガリ傷補修について解説しました。
ぶっちゃけ仕上がりは置いておいて、とりあえずサビなければいいやという方にとってはDIYはおすすめの修理方法になります。
逆に傷をなかったことにしたいというレベルの補修を望む方はDIYではなくおとなしく業者に依頼することをおすすめします。
筆者的には走行に関わるほどの傷ではないため、傷が目立たなくなれば良いと思い、DIYでの補修を選択しました。
完璧に綺麗にしようとすると難しいですが、目立たなくするレベルであればDIY初心者でも可能なので、良ければ挑戦してみてください!
ということで本日は以上になります。
他にもDIYに関することやキャンピングカー製作についてたくさんの記事を配信しています。
良かったら他の記事も読んでみてください。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!